平戸でザビエ〜ル。

家人マンペイの本家の墓が、平戸のそのまた先の小さな離島にあるといふ。


家人の小さい頃は、そこへ家族旅行で墓参りに行き、釣りなどをやった楽しい思い出だそうな。
20年ほど前から、ぱったり行かなくなり・・・との事で、
マンペイ&マンペイママと三人で、レッツゴー小さな島の旅をすることにした。


まずは平戸でザビエ〜ル(←教会)。

教科書と、映画・寅さんでしか知らなかった「平戸」を散策。
家人は寅さんマニアなので、
少し先の「田助港」というところが、寅さんのロケ地だったこともあり、寄ってみると
海の中からの参道の階段がある、こじんまりとした神社がある。


そこの看板によると、幕末の志士たち(西郷どんや高杉さんや)が、
そんな小さな港に集まって、秘密の打ち合わせ(?)などをしていた場所なんだそうでっせ。


新幹線や橋やタクシーや通信手段がない時代、
どうやって、みんな集まったのだらう・・すごいなぁ・・と
その辺ぴな小さな港を見て、単純に思った我ざんす。


そして出港。

平戸の港からフェリーに乗ることおよそ40分。


的山大島」(あづちおおしま←読めねっす)の
「神浦」(こうのうら←読めねっすパート2)というところ。
旅館に荷物を置き、早速お墓へ参りませうか。


途中、江戸〜大正時代の長屋の街並みがそのままあって。


その裏山全体がまるで空中墓石庭園の体。
マチュピチュか?!(行ったことはないけど)と、思わずつぶやく春の夕暮れ。


三人でしばらく、墓石探し。
腐葉土に埋もれ、つたに絡まれ放題の墓を発見。
(これはこれで素敵だけれど♪)


山の墓石群はおそらく江戸くらいからのものであるけれど
村の先祖達が港と住民たちを見おろしていて
魂が山に帰って行く、という昔の信仰心を見たような気がいたしましたよ。


翌朝早朝、家人と港で初めての海釣り。
その後、はりきって墓そうじへ行くぜいっ。(withかまを振り回す女)


「そこに〜わたしは〜いません〜♪」と歌いながら
は〜すっきりだ。


いいお墓ぢゃありませんか♪


戦後のさらに戦後生まれの私たちがきっと失ってしまった
日本古来のその田舎感を感じ、なんだかせつない気持ちになりながら
島をあとにしましたわ。



帰りは、平戸のおみやげものやのおばちゃんのお勧めで
「たびら天主堂」を見学。


お墓の形がなんとも・・十字架とお墓が合体していて衝撃でもありますし
はじめてキリスト教が入った場所であることを実体感だす。

さすが、ザビエ〜ルなお土地柄(驚)


宇都宮・約20年、東京・約20年・・と、関東でしか暮らしたことがなく
久留米に来てからも、様々な異文化体験をしていますが、
まだまだ日本は広く、知ってるつもりでホントは知らないことばかりなりなり、
ということを感じた旅でありまする。



みどり拝。